☆いい女☆で行こう!

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「○○はおれの嫁」「妻じゃないのか」

「ウチの嫁がさあ」というのは、「妻じゃね?」といつも思う。
「ウチの嫁、っていう言い方は、お前の父御さんが使う言い方だと思うが」「そうなん?」。
息子の妻のことを「嫁」と呼ぶ、オトウサンの言い方、というのが普通だ、そりゃ「婿」の反対語なんだから当たり前。
かといって、「じゃあ僕の妻がね」と言ったとして、まあ冗談かギャグみたいになるので、「もう元の言い方でええわ」となるのだが/あるいはこじゃれた言い方としては、あえて旦那さんが「うちの奥さんが……」と他人事めいて言う方法もある。

アニメオタクが、気に入ったアニメキャラクターを「おれの嫁」と呼ぶのと同じように、日本人男性はすでに「妻」という概念を失っている、アニメキャラを「おれの妻」とは言わない。
あるいはもともと、「妻」なんて概念はなかったのかもしれないな、伴侶制の神話がある国でもないし/「嫁」というのは「○○家」という家制度に「嫁ぐ」のであって、直接個人の「○○クンに嫁ぐ」ということはできない。
なぜ「ウチの嫁」がデフォルトの言い方になっているかというと、ぶっちゃけ、日本人男性は文化的に重度のマザコンであり、一人の男性として一人の女性を「娶る」などという器量はないからだ、日本人男性が「妻」などというのはジョークのたぐいでしかない、これは文化的にしょうがないことだ。
そこで全体がどうなっているかというと、「一人の男性として一人の女性を『娶る』なんてできないので」→「○○家というか、『ウチ』に、嫁がない?」「うん、嫁がせて〜」という形で、婚姻が成立している、だからまあ「ウチの嫁がさあ」という言い方で合っている、だから問題は……

「妻」はいないのに「夫」だけがおり、日本の夫婦制度は根本的に破綻を定義されている。

「夫と嫁」という、奇妙な婚姻状況があるのだ、だから「夫」は「嫁」の素行に口出ししないほうがいい、口出しすると烈火の如く反撃を食らうし、またその反撃が正当なのでぐうの音も出なくなるだろう、ひたすら「ムリすんな」と率直に申し上げたい、根本が破綻しているものを急に気分で努力しても絶対に改善はされない。
「嫁」というのは○○家に「嫁ぐ」ものなのだから、○○家の「当主」の指示しか聞かないよ、あなたが言っても「なぜ○○家の次男でしかない丁稚まがいの男の言うことなんか聞かねばならんのだ」と絶対的に反撃されてしまう/かといって「○○家の当主」なんてものは時代錯誤すぎて存在していないので、さらにどういうことかというと、<<家制度がすでに終わっているのに、家制度の名残りである「嫁」文化だけが残存している>>という状態なので、「嫁」と対等に口をきける存在は親族内に存在しないのだ、それはそういうモンなので、あまりむつかしく考えずヘラヘラしているのがベストだ、単なる共同生活ということでも、それは決して暗いものではない。

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