☆いい女☆で行こう!

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パーティ報告75(4)

し立てしてもしょうがないので正直に言うが、参加者の一人が劇団に入っていらして、たとえば次の講演で担う役のセリフとその言い回しがどんなものかというのを実演してもらった。
演劇というとフィクションだから、僕はそのセリフひとつを取り上げて、彼女がこれからやっていくのに役立つように、いくつか年長者の実演を返してみせた/「原理的にここをこうすると濃くなる」「こういうバリエーションもあるね」「ここは言霊を使いたいなあ」というふうに実演のいちいちを説明しながらする。
僕は演劇の経験なんかゼロだが、まあぶっちゃけて言えば、その場で急にやった実演のクオリティが、ぶっとびで高かったのだろう、そりゃこっちはもう十年ぐらいフィクション世界の中に生きているので……それで見ている側は言葉を失う感じになるらしい、なぜ言葉を失うのかは僕は知らない(役立ったつもりだ!!)。
「これが基本っつーか、誰でもこうしたらいいという基本であって、その上で役に魂が入るかどうかは別、そこは実際にやる人間の素質とか根性とかによるんじゃないの、そこはおれがエラソーに口出しするところじゃない」、僕は小説を書く奴であって演劇をやる奴ではないので、あくまでフィクションと胴体の接続において実演と説明をしただけだ、魂を入れるのは実際にその舞台に立つ人間がする仕事だろう(「霊」と「魂」は別物なのであった、説明はめんどくさい)。

その他、あるフィクションのネタをテキトーに作って、ウケるものだから続けていたら、女性陣は涙を流しながら四〇分ぐらい笑い続けた、それは幸福そうでよい光景だったのだが、一方で、「こうしたものに飢えているのかな」とも感じた(感じたというか確信せざるをえなかった)。
何の足しにもならん、アホが得意分野にする「フィクション」だが、誰も彼も追求していくと、この「フィクションへの飢え」があるように思う、特に自分がフィクション世界に接続して遊べないと、そのことは何か深い絶望をもたらしてしまうみたいだ、それでフィクション世界と断絶した者は、どう工夫しても眼と顔つきに「おびえ」が宿る/内部的には苦しみがあるらしい、僕にはわからない。
まあフィクションに接続できないということは、人格が自我だけで構成されて、人格にカミサマや神話世界の成分が混入しないということだから、際限なく苦しいのかもしれない、僕にはわからないが/僕にわかることは、たぶん僕自身が、フィクションへの接続という能力に関してのみは、急に「なんだこいつ」というような異常者のレベルなのだろうということ、まあそりゃガキのころからアホのキャリアが違うぜ。
今ほとんどの人は、今さら恋あいがどうこうなんて正直なところ求めていないだろう、ただ生涯に恋あいなしとかまともな仕事なしとかいうのは耐えられても、フィクション世界との接続を根絶させられることには耐えられないらしい、それで心理的に動転があって、純正フィクションに接続する人間を、あがめるか憎んで殺すかということで行ったり来たりの捻転を起こしている/僕はモテている反面、猛烈で根源的なヘイトの対象でもある、そのどちらとも無意味なのだが、どちらとも心情的に正当なようだ。

みんな、こいつはマジの「先生」なんじゃないかという疑惑を持っており、僕だけがその疑惑を持っていない。

僕は僕自身のことを、本当にゴミムシとしか感じないので、ここのところがタチが悪いのかもしれない、僕としては「ゴミムシでなきゃこんなヘンな能力を必死こいて身につけるかよwww」という言い分で、いつもひとりでハッハッハと笑うのだが、ここだけいつもウケるつもりでさっぱりウケない。
純正フィクションなんか、何も一ミリも偉くないのだし、こんなアホの得意分野なんか根こそぎバカにすればいいと思うのだが、何か「そうはいかない」らしい、僕が「一人アホ劇場」をするのはもう慣れたのでぜんぜんかまわないのだが、かまわないのは僕の側であって他の人の立場ではないらしい/しかし今さら僕がアホでなくなるのも物理的に不可能なので……誰か偉い人がこういうことはビシッと解き明かしてくれて解決するだろう、それまではお手上げということでこの話はオシマイなのだった、また来月〜ノシ。

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