☆いい女☆で行こう!

   〜オトコ視点からの、恋愛の知恵ノート。 Copyright 2007 Quali,
<< 人は「思想」に支配されている2 | TOP | スリルのなさが、代替に安全保障付のヘンタイを生む >>
人は「思想」に支配されている3

しあなたが漫画家になってマンガを描くとしたら、さすがに「北斗の拳」みたいなものは描かないだろう。
あんな世紀末世界にムキムキマッチョが「あたぁ」「ひでぶ〜」なんてものを描くわけがない、もっとおしゃれでキュートで、ふんわかした、脱力系のものを描くだろう。
主人公は、何でもない女子高生か、家族思いの何でもないOLで、それがひょんなことから異世界に転生する、とかになるだろうか、そして転生先で「ええええ!?」ということを多数体験する。
そしてその先で、おっかなびっくり、女子高生かOLかは、世界を救うような大活躍をするのだ、前向きに描かれたマンガはたいてい、そうして主人公が「栄光」を得て一人の「王」になるさまを描き出す、王位に就けたらだいたいそれでハッピーエンドではないだろうか。

そうして単純に、あなたの手から描き出されるマンガが、あなたの内部にある「思想」だ。
あなたの内部には北斗神拳の思想がないので、あなたの手から北斗の拳は描き出されない(なんだこの話は……)。
あなたがふだん、「もっとこうしなきゃ」とか「あんなことしたらもう絶対ダメ」とか、「あれはすごく後悔している」とか「こういうものを目指したい」とか、思っていることがあると思うが、これらのすべての思いは、実はあなたに機能しない、あなたの手が描き出すマンガはそれとはまったく異なるからだ/あなたの手がそれを描き出さないということは、あなたの思いはあなたの思想ではまったくないということで、その思想にないことをいかに努力的に思っても際限のない徒労になる。
おしゃれでキュートで、ふんわかした、脱力系のものをあなたは描くだろうので、あなた自身はずっとそのことをやり続ける、いかにそれが自分の生を満たさなくても、えんえんそれだけを繰り返すのだ/あるいはふんわか脱力おしゃれ系でなかったとしたら、ドロドロにグロテスクな何かを描くかもしれない、そうして思想というのも複数折り重なっている場合があるものだ。

自分の本質は「ふんわかおしゃれで脱力系」で、それが似合うし、それでモテて、やがて王位に就けると思っているのだ。

まったく冗談でなく、思想というのはそういうものだ、「進撃の巨人」でいえば「自分はクスリをぶちこんで死ぬ気で手首をかじれば巨大化して人類を救ったりおびやかしたりできる」と思っているのだ、「エヴァンゲリオン」でいえば無気力な陰キャこそが宿命的にこの世界を救うエースパイロットに定められていて彼だけが神の意志に認められていて凡人と違うと思っているのだ。
あなたの描くマンガの主人公は、よもや「えげつない無限の修行に突っ込んでいって何かニヤニヤ、イキイキしてやがるぜ!」みたいには描かれないだろう、あなたの描く主人公はなぜか「ふわっとして罪がないからハーレム的にモテて受け入れられます」と描かれるのじゃないか、それがあなたの信じている思想だ。

正しく見ないとな | comments(0) |
コメント
コメントする










| /PAGES |