☆いい女☆で行こう!

   〜オトコ視点からの、恋愛の知恵ノート。 Copyright 2007 Quali,
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平等とドラゴンスレイヤー
かりやすいように、アホみたいな話をしよう、ファンタジー的な話にするとわかりやすいのだ。
あなたが、女性ばかり乗っている客船で、川を下っていたとする、女性ばかり100人が乗っている、日が暮れてくるが「このあたりは魔物が多い」ともっぱらのウワサだ。
何人かが、たいまつをもって甲板から見張りと警護にあたるが、いかにも心細い感触だ……そのときふと見ると、甲板の隅に一人の男が、暗がりに紛れ、目立たないように立っている、(あの人はなあに? 女性しか乗らないこの船にどうして)。
「あなた、どうして男の人なのに……」と誰何しようとしたとき、ひとりの女性がそれを制した、「待ちなさい、あれを見て」――男が腰にぶらさげていた長剣は、男の身分を明かしている、「なんてこと。あの方、ドラゴンスレイヤーの一人よ」/たしかにここ数年前から、洞穴に巣くう毒竜を滅ぼしてまわる一旅団があるとウワサされている、王府はすでに彼らにドラゴンスレイヤーの称号を正式に与え、国境の自由通過権を与えようとしているという話だが……

魔物が出ることで有名な難所にさしかかるとき、訳あってか偶然か、一人のドラゴンスレイヤーがそこに乗り合わせているなど、なんという頼もしさ、なんという僥倖だろう、もし少々の魔物が入り込むことがあっても、この方が先陣に立ってくださるなら……「少々の魔物どもなど、蹴散らされるに決まっているわ」、そうなると船内は明るい/「あの、どうかそんな冷えるところにいらっしゃらないで、どうぞこちらへ」という程度に、応接の態度も自然に表れてくるだろう。
これが現代においては、魔物はおらんし、ドラゴンスレイヤーもおらん(当たり前)、何が魔物かといえば「たしかに痴漢という色魔がいますね、だからそのおっさんが一番魔物ですわな」という有様なので、おっさんが間違って女性専用車両に紛れ込んでしまったときには、非難囂々で「出て行け」「死ね」としか言われないだろう。
あくまで架空の話だが、もしこの世に魔物がいて、ドラゴンスレイヤーなんて男がいたら、女性たちにとっても幸福なことだと思う、ドラゴンスレイヤーの剣士には、彼を援護する仲間として、峻厳な魔術師と陽気な狩人と、治癒を務める吟遊詩人がついている/そうしたら女性たちも、男とその仲間を「敬う」とか、自分の身を「弁(わきま)える」とか、そういったことをあれこれ考えずとも実現できるだろう。
しかし現実的なところでは、女性はドラゴンスレイヤーの男に出会う可能性はなくて、痴漢男から逃げ回らねばならない可能性――どころか蓋然性――だけが確然とあるので、どうしようもないのだった/而して問題は、この世に魔物がいるのかいないのかという一点に集約してくる、「この人がいてくれて助かった」ということが、本当にあるのかないのか、そこは誰にもわからない。

男女も年齢も勇怯も関係なく、万人は均一平等で構わないが、「ドラゴンスレイヤー」だけは別格にしよう。

どうせ存在しないのだからかまわないだろう、さすがにドラゴンスレイヤーがフェミニズムとイクメンをやらされて、駐輪場で小銭を取られて、煙草を吸うのに公営の喫煙所まで走らされるのは気の毒だ、どう考えてもそんなやつに毒竜を倒せるわけがないだろ。
世情から見て、「さすがにドラゴンスレイヤーなんて人がいたら別格でしょw」という感覚は、あと三年ぐらいは使えると思う(五年後には通用しないだろう)。
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