☆いい女☆で行こう!

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ゲジゲジ虫身分再興2

宰治の「人間失格」というタイトルを見ると、僕はいつも反射的に思うことがある、これは昔からずっと変わらないことだ。
「人間失格」と言われると、瞬間的に、「? 合格できると思っていたんスか?」と、僕は感じてしまうのだ、僕は「人間」に合格できるとはこれまで一ミリも思ったことはないし、だからこそ、そもそもそんなハイレベルなものを受験しようと思ったことがない。
僕に「人間らしいこと」なんて出来るわけがないし、そんなこと今さらオメェ、欲しがって頑張るようなことかよ、としか僕は思わない、なぜだろうな、僕は世界の底にへばりついた自分の身分について、まったく抵抗を覚えない/比較的・相対的に身分が低いというのではなく、ぬほほほ、と絶対的に低いと感じている、それはもう「低い」とかいう次元ではないのかもしれないが……
「人間失格」と言われたら、「えっ、そりゃそうですやん」としか僕は思えなくて、それをもし合格させてやると言われても、マジな話、僕は人間に合格させられたらその後ストレスでたちまち死亡してしまうと思う/正直僕には太宰治が何に苦しんでいたのかさっぱりわからないのだが、おそらく太宰治は僕のようなメチャクチャな奴を知らなかったのだと思う、僕が人間合格試験を受けたら、それに失格するという以前に、「問題文に何が書いてあるかわからん」という次元だと思う、だってホントにわかんねーんだもん。

仮に、「お前なんか生きている価値がない」「生まれてこないほうがよかった」「ただちに死んだほうがいい、死ね」と呪いを受けたとして、僕はそもそも、自分が生きていることの価値なんて今さら期待したことがないし、「生まれてこない方がよかった」と言われても「そりゃそうだろ、へっへーい」としか思わないし、「ただちに死んだほうがいい」というのは当たり前のことであって、じゃあどうしているかというと、「粘っているだけ」だ、別に僕には善を追求する意志はないので、勝手に自分が満足するまで遊びきることしか考えていない。
本当に、いつのまにか、呪うだけの価値がなくなってしまったのだな、だから僕には、他の人が呪わしく感じている「何か」のことが根本的にわかっていない/これが身分の「低さ」なのだ、これはこれで珍しいだろうということで、いろいろ見世物にしたりワークショップのネタにしたりしているにすぎない。
たとえば芥川龍之介の「蜘蛛の糸」にしたって、最後はカンダタが自業自得で地獄に落ちなおすわけだが、正直なところ、僕がその光景を思い描くと、みんなで揃ってうわーっドスンと落下した先、「……自業自得や!」と言って、全員で大爆笑する光景が浮かんでしまう、だってそのときほど、「これぞ『自業自得』!」と言葉が再定義されるナイスな瞬間はないだろうから/と、僕は感じてしまうのだが、もし僕が「これって大爆笑エンディングですよね!」と僕が真剣に言っていたら、芥川龍之介は僕のセンスのなさに「えぇ……」とドン引きしただろう。
でも本当に、元から世界の底にへばりついている身分、ゲジゲジ虫身分の奴というのは、そういうものなのだ、平たく言って、人間が合格だの失格だの、あるいは呪いだので忙しくしている人たちは、僕ほどヒマではないのだ、何しろ僕はこの世界の99.99%のことから弾き出されているからな……ヒマでしょうがないのだ、だって人の話していることの99.99%が本当のマジでわからないのだもの。

僕に向けて「死ね」の大合唱が起こったら、僕は(あっ、指揮棒振りましょうか?)と発想してしまうと思う。

それぐらい本当に、僕は、人が話していることの意味がわからないのだ、「死ね」ということの意味さえわかっていない、おそらく「死ね」という語は呪いの命令として作用するはずだが、僕はどうしても、「このサウンドから、何が導きだされうるか……」というようなことを考えようとしてしまう/実際そういう実験をワークショップでやってみてもいいな、多数で包囲して全力で「死ね! クズ! キモい!」と呪い続けたとき、数十分後にいよいよ「こいつ本当にわかっていない」という事実が視認できると思う、何なら本当に指揮棒を振ってもかまわない(それはちょっと面白そうだ)。
僕も昔は、もうちょっと人間らしいところとか、人間関係をちゃんとしようとしたところとか、あったと思うのだが、いつのまにかそれもネタになってしまったな/僕だって人に呪いをかけることはできるし、当然ながら並外れて強烈な呪いを掛けることはできると思うが、その呪いが掛かった相手を見て、けっきょく「アホかこいつ」と思ってしまうのだと思う、自分で掛けておいてそりゃひでえよな笑、ということで僕はそっち方面はけっきょくやる気がしないのだった、ちなみに呪いというのは言葉が肉に入らず言語が血に入ることを言います。

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