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ゲジゲジ虫身分再興4

994年、ルワンダで少数民族の虐殺があった/いわゆる「ルワンダ大虐殺」で、三ヶ月のあいだに80万人が殺された。
たしか、虐殺に関わる犯罪者として、13万人ぐらいが収監されたはずだが、ものすごい数だ、そしてこの受刑者たちは、全員ひとつの「ラジオ放送」を聴いて、自ら虐殺の実行者になったのだ、このラジオ放送がなければルワンダ大虐殺はなかった。
いわゆる「千の丘ラジオ」だが、その政治的扇動を意図した放送局は、わざとシロウトのアナウンサーを使って、異民族を虐殺することがいかに正しいかということを教え、「畑を耕す道具を使え」と人々に教えこんだのだ、その放送のサウンドはまったく現代的なもので、多くの人々を惹きつけたという。
ラジオ放送を繰り返し聴いて、「そうだ、虐殺だ」と確信するなど、「んなアホな」という気がするが、これは呪いなのだ、「のろい」というか「まじない」というか……それでいうと、戦後の日本だって、「眞相はかうだ」というGHQデザインのラジオ放送を聴かされて、こぞって自虐史観を獲得したのだから、「んなアホな」では済まされない/ノンフィクションに確信と動きを与えるのは物語ではなくて呪いだ、ノンフィクションの徒を数千の物語に触れさせても何の動きも生じないし、それよりは呪いのワンチャンスを与えたらその瞬間にズバッと動く、そのワンチャンスへの乗っかりぶりはいっそ「お見事」というぐらい鮮やかなものだ。

そして現代においては、ラジオではなくインターネットとSNSが幅を利かせているので、これが呪いの装置となろう。
呪いを生じさせるためには、シロウトを使うのが有効だ、シロウトは自分の血の露出に気づかないし、それを恥とも思わないから……それでインターネットも、SNSその他において、「言葉」の取り扱いにまったく訓練がないシロウトの発信がメインだから、呪いの発信に有効になる、こんな状況で呪いが掛からないほうがおかしい。
ルワンダ虐殺のおそろしいところは、もちろん大統領暗殺がトリガーになったにせよ、別にそれまでフツ族とツチ族の仲が、そこまで激烈に悪いわけではなかったところだ、ただし不満というか、フツ族からツチ族への「僻(ひが)み」の感情は強くあったらしい、前に話したように呪いの力は「僻み」の感情を元にしている/呪いに掛かった人々は、これまでの隣人にナタを突きつけ、「身をもって思い知るがいい」と宣告し(そのときの合い言葉だったらしい)、長く苦しむようにして殺し、あるいは身体の底から頂点まで串刺しにして殺したという、その間殺戮者たちにはほとんど何の感情もなかったという。
「身をもって思い知るがいい」と言ってそこまでの残虐行為をするということは、「僻み」という感情は内部的にそれぐらい痛苦を覚えるということだろうか、何にせよ<<呪いに掛かった人はいざそのときに歯止めが利かない>>、なぜならそのとき、<<本人には何の感情もない>>のだから、どこからともなく「身をもって思い知るがいい」は合い言葉となって出現するだろう。

ノンフィクションはフィクションを「ジェノサイド」する/そのとき歯止めは利かないし、血眼だけがあり何の感情もない。

思えばヒトラーの悪魔じみた侵略も、呪いのたぐいだったのだろうか、何しろ第一次世界大戦の敗戦による屈辱と、賠償金から生じたハイパーインフレのみじめさ、そしてヒトラーが「民族の血」を唱えたということで、「僻みと血」という呪いの条件が整っている、そのときジェノサイドに歯止めは利かないだろう。
まあいいか、というわけにはいかないが、「まあいいか」としか言いようがない、けっきょく僕のようなゲジゲジ虫には、そうした世界で起こる出来事が、感覚的にわからないのだ、僕にはこの世界のほとんどのことが根本的にわからないのだろう。

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