☆いい女☆で行こう!

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あなたに向けられたものなどこの世界に何一つない2

地悪を言っているのではなく、あなたに感動と世界を取り戻させるために、この話をしている。
<<あなたの知りようがないことがあった>>のだ、たとえばかつての戦争で日本は空襲を受けたし、その前は明治維新があったし、江戸時代だったりしたし、戦国時代だったり鎌倉時代だったりした、その中で何億と数えきれない人がさまざまに生きた。
教科書に載っていることではなく、あなたの立っている地面にかつてあったことだ、そんなもんあなたは「知りようがない」じゃないか、そのあなたの「知りようがない」ことが、今このときも四方八方の全方位にひしめいている。
いくら情報共有をしても、そんなものウソなのだ、あなたがこの世界で確かめられるのは「あなた自身」しかない、あなた自身以外のことはすべて他人事(ひとごと)なので「知りようがない」のだ、そんなロマンチックなものが全方位にひしめいているということ、あなたは解かれることのないミステリーだけを与えられてこの世界を生きていくのだ。

たとえば、死ぬことは不幸だと捉えられている、が、本当にそうかは、自分が死んだことがないのでわからない、だから実際にあるのは「死ぬことは不幸だと唱えている他人事が存在している」に過ぎない、それは他人事なので自分には最後まで「知りようがない」のだ、この「知りようがない」ことが無数にあり、過去にもあり、未来にもある、那由他単位で数えるほど無数に生まれつづける。
ちょうど、この朝方、あなたの周囲でミンミンゼミが鳴き始めるだろう、ミーンミンミン、それですら、<<あなたには知りようのない他人事>>が生じているのだ、夏になるとケヤキが青く生い茂り、夕刻の海には黒い夕立が降るだろうが、それが何なのかはけっきょくあなたには知りようがない、そうした知りようのないものがザンザン降り注いでいるのだ、石鹸の匂いがどうして「する」のかさえ、あなたには知りようがない。
なんというか、だからスゲー世界だよ、われわれは何一つ悟ってはいないだろうのに、このスゲー世界だけがあり、その中にボーンと放りこまれているのだ、われわれはこの「なんじゃこりゃああああ」のすべてを見せつけられながら、しかもこれらのすべてが決して「解けない」ということをまざまざ知ったまま生きるしかないのだ、どうして鼻の下を押すと鼻の下を押した感触がするのか、そのことさえ「他人事」であって、何が起こっているのかはけっきょくあなたには知りようがない。
ちょっと冷静になって考えてみりゃ、この世界はあなたには知りようのない他人事の膨大なカタマリであって、それがあまりにデカすぎるのだから「すげええええ」となるのが正常だ、われわれは理由をまったく解くことなしに、このスゲー世界の中に毎日ボーンと置かれている、これが毎日なんだからますますスゲーよな。

迫力ある映画を観て(正しく)感動するのは、他人事に最接近するからだ。

精魂込められて創られた映画は、作中世界や登場人物のこころや物語が、身に迫るほどヒシヒシ伝わってくる、そして、そこまで接近した他人事がなおも他人事であり続けるので、感動するのだ、感動するというのは他人事(つまり「自分」ではない「世界」)に感動するということであって、自分が他人事とまぜこぜになって興奮するということではない、われわれは最接近した他人事に感動した思い出を抱えて生きていくのであり、この世界に向けて自分がわずかでも膨張して生きるということはない、膨張はすべて他人事を自分のことと混濁する誤りによって生じている。
<<他人事はわかりようがない>>というのが重要だ、わかりようがないので最接近してよいのだ、ボサーッとしてんなよ、ボサーッとしているのは「接近したらわたしわかっちゃうから」と、とんでもないアホの増長をしているからだろ。

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