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WS報告007(4)/「死ね」のこと
アリングすると、どうも現代の人には、何か「失敗したら死、なんすよ〜」という感覚があるらしい。
明らかに、意味不明な思い込みだと、本人もわかっているのだが、思い込みだとわかっていても、「失敗ができない」「入念な安全確保とセーフティネットの準備をしてしまう」という現象があるらしい。
このときに象徴的に取り出される「死」という語はなかなか面白いと思う、もともと「死ぬ」という言葉はヘンな言葉で、「死ぬ」と「往(い)ぬ」だけが、ナ行活用の動詞なのだ、死ぬも往ぬも同じ意味だが、つまり日本語では「死ぬ」だけが動詞として独自の活用形をもっていることになる、これだけ無数の言葉があるのにまったく不思議なことだ。
別にオカルティックなことを言おうとしているのではない、気づかれづらい事実を指摘しているだけだ、なぜか現代の人々はインターネットやメディア越しに、コメントあるいは内心で、「死ね」というメッセージを発するではないか? これは単なる悪意のように思われているが、実はその悪意が「死ね」の一点に収束することに説明がついているわけではないのだ、理由不明のまま悪意といえば「死ね」の一点に収束しているという事実がある。

このように考えてみてもよい、たとえばあなたが心の底から叫ぶとして、「飛べーーーーー!!」と叫ぶことはできるだろうか、あなたにはそれができず、あなたの「キャラ」で叫んでしまうのではないだろうか/それに比較すると、今多くの人が、「死ねーーーーー!!」と叫ぶのであれば、キャラではなくこころの底からそれを叫ぶことができると思う。
であれば、このような仮説が浮かんでくるのだ、つまり<<現代人には、「死ぬ」という言葉しか与えられていない>>という仮説だ、「死ぬ」とその五段活用(死なない、死のう、死にます、死んだ、死ね、死ぬこと、死ねば)だけが現代人の言葉として与えられている。
これは、人間と言葉の関わり合いなのだが、たとえば「エリー、my love... エーーーリィィーーーー!!!」と叫ぼうとするならば、「エリー」という「言葉」が必要なのだ/もちろんわれわれは「言語」を与えられてはいるのだが、「言語」は言葉ではないため、叫べないのだ、兵隊でないわれわれが本意気で「突撃ー!」と叫べないのと同じだ。
われわれは、存在として「言葉」であり、世界が「言葉」なのであるから(このあたりは説明が長くなるので投げやりに済ませている、すまん)、けっきょくほじくったところ「死ぬ」というナ行活用の言葉しか与えられていないのだから、この人は存在として「死ぬ死ねマン」でしかありえないし、この人が生きる世界も「死ぬ死ね世界」でしかありえない、「いとしのエリー世界」なんかではありえないわけだ/フムフム納得している場合ではなく、あなたのシャウトが「死ね」以外では説得力ゼロってことだぜ、ためしに「エリー、とシャウトしてみてください」と面前でやらされたらどーするんだ、おれはできるけどあなたはできねーだろ。

あなたの聖書は、開くと「死ね」だけが無数に書かれている。

怖すぎるやろ!!!!/そうは言っても、言葉が他に与えられていないということはそういうことだし、それしか言葉がないということは、それしか物語がないということだし、それしか物語がないということは、それしか世界がないということだから、やっぱりそういうことになってしまう、こんなヤベー世界があるかよ、「おはよう!!!(死ね!!!)」ってどんな挨拶だよ、でも「おはようございます」という言葉を与えられていないということはそういうことなのだ、言語の裏側には言葉があるのだが、言葉が「死ね」しかなかったら、発される言語のすべてが言葉として「死ね」になってしまう(マジです)。
「What a wonderful world」という歌に、「I see friends shaking hands saying how do you do They're really saying I love you」という詞がある、これは「わたしは友人らが握手をし、ごきげんようと"言い合っている"のを見る、彼らは本当には、アイラヴユーと"言い合っている"のさ」と歌っているのだが、そのThey're really sayingが、die die die!!! ということもあり得るということだ、どんなデスメタル世界だよということで草不可避だが、言葉というのはそういうものだ、言語の裏側に「言葉」があるのであって、常にWhat are you really saying? が、世界であり物語であり「あなた」なのだ、そこで「死ぬ死ね」しか言葉を与えられていないというのは非常にまずいので、誰しも言葉を与えてくれる世界や人や物語に出会うしかないのだった。
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