☆いい女☆で行こう!

   〜オトコ視点からの、恋愛の知恵ノート。 Copyright 2007 Quali,
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恋じゃなくても

憩しないといけない、とわざわざ書いたのに、休憩しにいかないのは不誠実だと思い、日帰りで温泉旅行にいってきた。
温泉宿をはしごして、公衆浴場にも寄って、帰り道にふと、もう夜だが、西湘バイパスを走り、窓を全開し、そのまま江ノ島にいってきた/ところで、夜の江ノ島って、爆走バイクが集まってくるのはなぜなんだ、まあおれは迷惑していないからぜんぜんかまわんが……
岸壁から岸壁へ、ふらふら歩いていると、駐車場に迷いこんだ/駐車場はすでに閉場していた。
ふと、管理所に立っていたおじさんがふらふらと寄ってきて、「ん? 車出す?」と訊いてきた、「いえ、すいません、そのへんを歩いていたら、道がわからなくなって、ちょっと通らせてもらおうかと」「あ、どうぞどうぞ。どなたでも」。

この季節に箱根なんか行くと、どうしても人が多いので、今回はあちこち、主要地からずれた温泉を漁った/今はインターネットで、掛け流しがいくらでも検索できるからすごく便利だ。
温泉行楽というより、ハイキングやツーリングの途中で、温泉に寄るという人が多いようだった、そして、どうしても年々、汚い声で話し続ける老人が増えてきていると感じざるをえない/と思っていると、若い少年のような三人組が脱衣所に入ってきて、この三人もひどく汚い声で話していた、逆に今回の旅で「汚い声のルール」に気づかされた気がする。
汚い声を出し、かつ、汚い声を出し続ける人は、本当にこころの底から、自分だけがこの世界だと思っているのだ、だから自分の話をずーっとこの世界にぶちまけている、自分の焼ける臓物の声をずーっとずーっと……/きっと一秒たりともこの世界を生きたことがなく、徹頭徹尾、自分の中だけを生きているのだ、だから自分にしか関係のない話を、自分の熱量に合わせてずーっと話している、当人はそれで「世界を生きている」つもりなのだろう、当人は自分が何をぶち壊しているのかずーっとわからないまま、わけのわからない目覚めをし、わけのわからないまま眠ることを繰り返している。
今回、別に何を考えて小旅行に出たでもないが、結果的に、江ノ島の駐車場のおっちゃんとだけ出会うことになった、そういうときは、なんだろうなあの感じ、恋じゃなくても照れくさいのだ、おっちゃんは一目で僕が好きだったからフラフラ〜と寄ってきたんだろ?

「好き」は「魅力」の反対だ。

は? と訝るしかないような話だが、こっちが真相だ、「魅力」というのは人に高圧をかける発想だが、実はそこに生じる「好き」はニセモノなのだ、正しく生じる「好き」は気圧ゼロ、真空だから「吸い込まれる」という形で「好き」が生じる。
そういえばサービスエリアのフードコートで、五十過ぎぐらいのきれいなおばさんが、きっと割と幸せな不倫旅行か何かの様子だったが、僕が斜め前に座るとそのきれいなおばさんは、目を丸くして口をポカーンと開け、ずっと僕のことを見ていた、今にも話しかけられそうで、ありゃりゃと焦りながら僕はラーメンを喰っていた/もちろん僕から向こうの、せっかくのご旅行に水を差すわけにはいかないので、僕はそそくさと去ったが、人と人とのあいだに起こっている本当のことはそっちのほう、出会うというのはもうどうしようもない、初めから「好き」の状態で出会っているのだ、それは恋じゃなくても常に照れくさいものだ。

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