☆いい女☆で行こう!

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「ライトアップ」という盲点

ーニバルを例外として、神像・仏像は、みだりにライトアップしないものだ/言われてみれば「そういえば」と、誰でもわかるはずだ。
神像・仏像は、みだりにライトアップしない……なぜかというと、光をもたらすものに、光を当てるというのは、もともと誤解のある構造だからだ、「太陽をライトアップはしないだろ」という話/ただしカーニバルは例外なのだが、なぜカーニバルは例外かとまで言い出すと、話が長くなってしまう、カーニバルは「仮に」神の国が降りてきたらという話なので、そのときはタブーやNGがなくなるのだ(それ以上はもう民俗学の専門書でも調べてくれ)。
神像・仏像が、「ありがたいもの」なら、ガンガンライトアップすればいいじゃない、と思えるのだが、ご存じのとおり控えめだ、東京タワーがライトアップされていても、街のお地蔵様のほこらは、ひっそりとしたものだ/ライトアップされるものは、基本的に「地上のもの」に限られる、たとえば夜桜や夜の庭園などは、ライトアップされていておかしくない、比べて神像や仏像はモチーフとして「地上のもの」ではないのでライトアップは理に適わないのだ。
この「ライトアップ」というのが、存外くせもので、正しい知識なしにライトアップを見たり浴びたりすると、人はあっさり気が狂ってしまう、「恍惚」という字を見てもわかるが、りっしんべんに「こころがぼける」と書いてある/「地上のものだからライトアップされる」という頑健な知識があればいいのだが、それがないと、人はライトアップされたものを「天上のもの」と誤解するものだ、特に天上のものを見られない(見神の事実が得られない)人は、このライトアップ誤解にすっぽりハマるので気をつけよう。

構造上、一番まずいのは、「力のある人をライトアップする」ということだ、考えてみれば誰だってわかると思うが、力は光の反対なのだから、力のある人を「光の権化」のように見立てるのは構造がおかしい、このしょーもない誤解がわれわれをいくらでも迷妄の中に引き込んでしまう。
正しくは、このように見えなくてはならない、「力」が悪いというわけではまったくないのだ、ただ力のある人に光を当てるとき、「この人は力がなければ認めてもらえなかった」という見方を忘れてはならない、言われてみれば当たり前なのだが、なぜかこのことはすっかり忘れられてしまう/百億円を稼いだ人は、百億円という力(財力・権力)を持っているから、われわれが注目するのであって、その力を失えば、われわれは彼に注目しないし、彼の存在をまったく認めない、だからこそ力の持ち主は己の力に呪縛されるのでもある(筋力ムキムキの人も同じ、われわれは彼を「力」においてのみ認めて注目している)。
「力」そのものが悪いわけでは決してない、けれども、おなじ「力」といっても、「力を尽くした者」と「力を溜め込んだ者」とでは、性質がまったく異なるのだ、「力を溜め込んだ者」をライトアップし、それを光の権化のように誤認するのは、たいへんよくない、誤解している当人に何の自覚もなくても、身の内にはそれに応じた現象がきっちり起こり始めてしまう。
先に、「魅力」という話をしたが、「魅力」も魔力のひとつであり、言ってみれば「力」というのはすべて魔のものだ、百億円を貯め込んだ人の「財力」は、それ自体「魅力」となって、魅力を追う人を惹きつけるだろう、芸能人の女性が財界人やスポーツのパワープレイヤーと結婚するのは、単にカネ目当てということではなく、あらゆる力を「魅力」と認めて交換する世界に住んでいるということだ、あくまでそれが悪いということではなく、そうした「力」の世界では、背後にまったく知られざる代償が支払われているということ。

「魅力」を、ライトアップする――光を、力に従わせる――のが、術の基本だ。

術の基本、それがつまり、「演出」の基本ということになるが、UGLYなものをライトアップすれば、それだけで人は動転し、道を踏み外すのだ、「魔力」に光を当てて、天上のものと錯覚させればいい/最も単純なやり方としては、カネの匂いをライトアップすればいい、そうした「アーティスト」の映像が、いくつもわれわれの脳裏には刻まれているはずだ、一方でボブディランにはカネの匂いはないし、「ライトアップ」という印象もない。
<<「力」に人為の光を当てる>>という、ただそれだけ……われわれは路上で半裸の男たちが殴り合っていても拍手はしないだろうが、ライトアップされると拍手してしまう、人為的に光のあて方を偏らせることで、われわれは「光とは何か」をいくらでも誤解させられるのだ/そうしていつの間にか、「力」(魅力、財力、魔力)に帰依すると、ふだんから「力」がギラついて見えるようになり、目が自動的に「力の暗闇」を追い求めるようになってしまう。

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