☆いい女☆で行こう!

   〜オトコ視点からの、恋愛の知恵ノート。 Copyright 2007 Quali,
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あいつには、生きていくことの恐怖があったのさ

ぜあいつがあの男に靡(なび)いていったか、そんなことが聞きたいのか?
じゃあ教えてやるが、あいつには、生きていくことの不安があったのさ、不安というより恐怖だな、その恐怖を消してくれる何か、癒してくれる何かを探していたんだ/もちろんそんなこと、あの若い女が知っているはずはないよ、だがあいつは、ただそのことのために自分の美貌も磨いていたのさ、全細胞の恐怖への悲鳴が、結果的にあのわかりやすいエロさだ。
何が起こったものか、本当のことが知りたいか? じゃあ単純なことだがな、あいつはあのおぞましい男に言い寄られると、不思議と悪い気はしなかったのさ、なぜだかわかるか、それはあの男に言い寄られる一歩ごとに、カネと立場が得られることを、あいつの全細胞が知っていたからだ、実際あいつは、あの男との一件から、ちょこっとだけ有名になっただろう?
生きていくことの恐怖、それ以上に、もっとはっきりした、「死」の恐怖だな、それが彼女を支配しているのさ、彼女の中に自身の意志やこころなんてありゃしないよ、そんなものいくらでもひん曲がるさ、「死」が握ったコントローラーで、縦横無尽に動くのが彼女の純粋な「こころ」さ。

カネと立場と、ちょこっとだけの有名さが、一歩ごとに増してくるだろう? あの男に言い寄られる一歩ごとに。
するとそのたび、あいつの身体の全細胞は、死の恐怖から遠ざかることのご褒美として、ご褒美ホルモンが出るのさ、それで彼女は、あの男のことを「好き」となるんだ/何を驚いている? 彼女はただ分泌物を自分の感情としているだけだ、それ以外に感情なんて与えられていないのだから! 彼女は純粋に、一ドルずつあげれば、一ドルぶんずつ好きになっていくんだよ、おれたちはカネをもらうと体内に分泌物が出るじゃないか、ただそれだけのことなんだよ。
あいつは両親からも友人からも教師からも書物からも、自己の死について何ら教えられていないだろう? だから、物心ついたときからずっと、死の恐怖に追い立てられて、ずっと狂乱のまま生きているのさ、あいつの細胞が知っているのは本当に、若くて目立つ女が金持ちと特権に接近したら死なずに済むという、ただそれだけだ、もちろんそんなことの自覚はないよ、あいつは純粋に「分泌物行動体」みたいなもので、だからこそ、分泌物を出したい男の側にも普遍的な人気があるんだ。
そんなわけで、あいつはあの男に靡いていったが、それが闇だったとして、闇ってのはそうしてシンプルなもんさ、闇が複雑怪奇に見えるのは、おれたちが闇の直視に耐えられないからだよ/これからあの男が、勢力を失っていったら、それにきっちり比例して、あの女の「好き」は消え失せるのさ、生存本能の分泌物と「好き」が連動しているだけなんだ、だから冗談ではなく、そのへんの電柱だってあいつは恋人にできるんだぜ、そういう仕組みさえ作ってやればな。

あいつの目を見ろ、なかなか怖い目をしているだろう、それはあいつの目の奥に佇んでいるのが、「死」そのものだからだ。

仮にあいつが、世界中のしゃもじを愛している、しゃもじ愛好家ですと名乗るとするだろう、そのときはみんなでいっせいに、チヤホヤしてやればいい、その筋のマニアだって、目立たせてやってカネも与えてやればいい、そうするとどうなるか? そのときは本当に、しゃもじがあいつの恋人になるんだよ、だってあいつは生きることに恐怖がある、しゃもじがその恐怖を癒してくれるなら、そのときはしゃもじがあいつの救世主なんだ、実験してみたらいい、ハハ、本当にそのとおりのことがきっちり起こるから。
驚いたことに、あいつは「純粋」だし、「好き」というのも、ウソの成分は一ミリもないんだ、おれだってただこのことを知っているというだけで、このことの善悪を問う気はまったくしない/ただあの男は、自分が思いがけず好かれて、割と自分でイケるんじゃないかって思い込むだろう、だからもう戻ってはこられないな、何しろあの男は誰にもダマされているわけじゃないんだ、純粋な女に純粋に好かれているのだから、ダマされている何かに気づくということは永遠にないよ、ただし自分を見つめてくる女の瞳は、いつまでも死の瞳だけどな。

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