☆いい女☆で行こう!

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「何の人」
夏が緩んで、急に秋が来て、いい夜だ、突然いつかの風が吹く。
思えばこれまで、誰の話も聞かずにきたなあ……それでよかった、これからも人の話なんか聞かない所存だ。
僕は誰の話も聞かずにきて、ただ、「何の人」なのかということに焦がれてきた、聞き流されるすべての話はまるで外国語のように無視してきた。
世間が積み重ねてきた、数十や数百の前提を、ことごとく無視して、まったく別のものを視て、まったく別のものに焦がれてきた、そのことはこれからも続くのだろう。

おれは過去より強くなっているが、おれが強くなることはあまり意味がない。
おれが強くなったということは、おれが倒さなきゃならんものが増えたということであって、そのことは凶相だ、なーんでおれが何かを倒さなきゃならんのだ、男って女を倒すものじゃなかったろうに。
男が男の人ではなくなり、女も女の人ではなくなってしまったが、それだけでなく、すべてについて「何の人」ということが消え去っていった、それではどんな大学に入ってどんな企業に入ってもまったく意味が無いということになるが、まさにそうなっているだろう、われわれは何かの世界がなければ――その世界が信じられなければ――何かの人になることはできなかった。
おれは何の人かなと、少し考えてみる、それは素敵な探索だが、自分で言うのは恥ずかしいので、これからも自分では言わないだろう、幸いおれには視えている世界があるので、その世界の人だ、世界が尽きない以上、夢も尽きない。

「何の人か」、おれの世界の言葉だけ聞こえる。

そりゃ、外国というのはそういうものだろう、ヨソの国はヨソの言葉だ/おれだってヨソの国の言語をそれなりに理解はしたが、そのヨソの言語が殺伐とした呪いあいの国を創り出すなら、肩入れなんぞしようがないぜ、おれは今日きれいな音色をきいて、佳い夜の風に吹かれているのだ、おれにはおれの世界の言葉しか聞こえない。
おれの世界の言葉は常に、周囲に「何の人かな」という焦がれを向けている、ヨソが積み立てた前提なんか知ったこっちゃねえぜ、いい夜にいつかの風が吹いている、けっきょく時間が流れたりはしていないということがこういう夜にはよくわかる、ずっとあのときのままで、何もかもに「何の人か」という焦がれがある。
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