☆いい女☆で行こう!

   〜オトコ視点からの、恋愛の知恵ノート。 Copyright 2007 Quali,
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善良な人々が火炎瓶を投げるとき
ーティとワークショップの報告をしなくてはならないのだが、その前に/パーティはすさまじく楽しい回だったぜ!!
香港では暴動が激化しているらしい、映像を観て戦慄……はしないが、確かに激化した暴動がある/どういう背景の暴動か、わたしは詳しく知らない、ただ弱い者が死を賭して抵抗しているとき、たいてい正義は弱い側にある者だろう、強い側はそもそも抵抗する側たりえないからには。
わたしには社会派の向きがほとんどなく、また身のほどとして政治背景のことに口を差し挟む気になれないが、人々が咆哮をあげて火炎瓶を投げるとき、これらの人々がこれまで、善良さゆえに自分が火炎瓶を投げることなどわずかも考えずに生きてきたのだろうと感じる。
仮にわたしが、同じ立場で火炎瓶を投げるとしたら、何の雄叫びもなく無言で火炎瓶を投げるだろう、できたら装甲車は焼き払いつつも、その搭乗員は救ってやりたいが/なぜわたしは無言で火炎瓶を投げるだろうかというと、わたしは善良に生きてきた者ではないからだ、いわばわたしはもともと "火炎瓶をなげそうな奴" と言える、だからわたしはもしそのときが来ても、これまでの日常と変わらず火炎瓶を投げるだろう。

わたしは善良な者ではないため、もし装甲車に火炎瓶を投げて、官憲の一部を滅ぼしたとしても、その後帰宅して平然と、いつものとおりこのブログ記事を書いたりしているだろう、ただそのようにまるきり善良でない者は世の中に少なく、多くの人々は善良であるがゆえに、顔をしかめて咆哮をあげ、火炎瓶を投げたことから、きっと帰ってはこられなくなる/ただその瞬間の、己の顔面、おのれの攻撃、己の咆哮が、その先の自分の魂を根っこで支配し続けてしまうだろう。
ほとんどの人は、善良さに生き、だからこそたとえばマネキン人形の頭部に向けてショットガンを撃ち放っただけでも、その砕かれた人形の姿を見て胸を痛め、人が人を傷つけるということを恐れるだろう、よもやそのときに「はっはっは」とコント番組を観たときのように健全に笑う人は数少ない。
善良な人々のうちに、わたしのような野蛮な悪魔のような性分がないかといえば、そうではないのだ、善良な人々はただ、その性分を "否定してきた" に過ぎず、否定したことはその非存在が証されたことにはならない、人がそれぞれ同じく「人」であるならば、敵対というほどでもない他人に対してその顔面にドッカーンという性分は、わたしと同じようにあるはずなのだ、そのことをわたしは古くから知っていたし、善良な人々はそれを知らずに来たという違いしかない。
わたしは歴史に精通はしていないが、それでも大人として得られるいくらかの知見において、正義のための戦い、また誇りや解放のための戦いがあるということを否定しない、だがわたしはまったく異なることの専門屋として、正義の戦いに死まで覚悟する人々において、その顔をしかめて咆哮を上げ、これまで考えもしなかった火炎瓶の投擲に燃えさかるということについては、思いがけない決定が下されるだろうということを、当事者に向けてではなく、わたしの友人たちに向けて警告し、報せておきたい/正義の戦いにおいて、弱い者たちの火炎瓶はときに正義そのものたりえるかもしれないが、そこに付随する――その隙を突いて生じる――咆哮、およびしかめられた顔面は、正義とはまったく無関係に生じる、魂への侵略だ、ある意味その咆哮と顔面は、騒乱の隙に乗じて「うまいことやった」ということになる、善良な人々の魂を咆哮側が支配・占拠することに成功したのだ。

自分が火炎瓶を投げることなど想像がつかない/という人が今、火炎瓶を投げて咆哮をあげている。

渋谷ハロウィンに物見遊山したときにも私見を述べたが、すべては善良で穏やかな人たちで、そうした善良で穏やかな人たちが、暴動を起こすのだと思う、その暴動が悪だと言っているのではない、わたしは物事の善悪に口出しをする立場にない、わたしが追跡しているのは善悪ではなく魔のことだ、正義のイベントが魔のチャンスだということ、その仕組みに抗するには、先に魔を調伏する何かとつながっている必要がある。
平たくいえば「ウオオオオ!」「フンッ!」というだけでしかないのだが、それ以上のものとつながりを得なければ、人はけっきょく善良なまま、魔の支配下に収まるというくだらない結末に行き着かざるをえない、マネキンの頭部に向けてショットガンを撃ち放ったとき、半壊した人形を見てコントのように笑っているのはわたしの側であり、眉をひそめて嘆いているのは善良な誰かのほうだろう、けれどもその心拍数を測定するなら、荒れているのは善良な誰かのほうであり、わたしの心拍は平常を保っている、だからわたしのほうが悪人ではあれど、魔の支配を受けづらいのはわたしのほうだ、わたしはその後に悪夢を見ないだろう。
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