☆いい女☆で行こう!

   〜オトコ視点からの、恋愛の知恵ノート。 Copyright 2007 Quali,
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死にたいぐらいうらやましくて、なおそれ以上に辛いこと
「うらやましい」は「羨ましい」と書くが、かつて「心病ましい」とも書いた、今でも「うらさびしい」を漢字変換すると「心寂しい」という字が出てくるはずだ、「心」は「うら」とも読む/オモテ・ウラの意味から「内心」をうらと呼ぶわけだ。
心が病むほどのうらやましさ、それは単に金持ちだとか美人だとか、学歴がよいとかそういうことではない、いくら金持ちで美人で高学歴でも、まともな青春がない・まともに誇れる仕事がない・まともな友人がいない・まともな愛の記憶がない・まともな尊敬を受けたことがないということはいくらでもあるからだ/真に「心病ましい」のはそうしたまぶしい青春、つい胸が高鳴るほどの仕事、掛け値なしの友人、鮮やかに刻まれたままの愛、心底から受けた尊敬のほうだ、こんなもの百億円積んだって手に入らない、百億円には人が「寄ってくる」というだけでそれじたいがありがたいわけではない。
こうした、真に「うらやましいもの」を、持っている人と持っていない人があるのだが、この劣化ウランで作った矢じりが心臓をつらぬくような辛さよりも、なおはるかに上回る辛さがあるという、その辛さとは何か、それは「2020年6月8日はもう二度とやってこない」ということだ。
保証してもいい、2020年6月8日はもう二度とやってこない、この日は今日限りのものであって、明日以降は決して戻ってこないのだ、いかなる金持ちもいかなる才能もいかなる超能力者でさえも、このことを覆すことはできない/このことの辛さと切なさを直視したら、やれポリティカル・コレクトネスなどで騒ぎたくなるような気持ちはまったく起こらないはずだ、だってそんなことをしているうちに今日という日が終わってしまい、それはもう二度と帰ってはこないからだ。

2020年の夏を二度体験できる人はいない、どれだけ若い人でも、この夏を二度体験できるという人は存在しない。
人は、年をとって老けるのが辛いのではないのだ、一日たりともかつての日に戻ることはできないというのが辛いのだ、二十歳の人はまだ若いように見えるが、十年後に十歳になっていることはなく、十年後には三十歳にしかなっていないというのが辛い、われわれはもう昭和も平成も体験することができない。
われわれは、精神というメカニズムの上で、「うらやましい」のすべてを抑圧して生きており、つまり潜在的には全員が神経症(ノイローゼ)の上で生きているということになるが、これを乗り越えられる唯一の方法が、逆にこの「それ以上に辛いこと」なのだ、誰もがこの辛さを抱えて生きるしかないということに気づくと、自分の潜在下で「うらやましい、辛い」とほざいていることが何とくだらないことかと、ハッと目が覚めることがある。
逆に考えよう、この目覚めるべきことに目覚め、一日でもいいから、本当に「自分はマシな一日を生きた」と認められる日を過ごすのだ、そうすると、もう過去にはさかのぼれないのだから、その自分でさえ認めるところの「マシに生きた一日」は、その先もう二度と失われることがないということだ、その後の自分がどれだけクソのようであっても、「マシに生きた一日」が消えることはない/2020年6月8日は、もう二度とやってこないが、そのぶんこのときに得たこの日は、この先どうなっても消失はしない、たとえ自分の記憶が消え失せての "この日をまともに生きたということ" だけは永遠に残ってゆくのだ。

うらやましいすべてのものが自分に「ない」のはしょうがないが、自分に今日が「ない」のはダメだ許すな。

人々は長いこと、生まれや育ちや環境に関わる「差別」をなくそうと考えている、格差によってまともなすべてのものが「ない」というのはとても辛いことだからだ、だがその試みが成功することはこれまであまりなかった、たとえ同じ環境を与えてもまともなものが「ない」人は「ない」ままでゆくのだから/そこでわれわれは、そうしたうらやましいうんぬんどころではない、はるかにもっと辛いことに直面するべきだ、 "何をどうしたってもう2020年6月8日は帰ってこない" 。
この、よりすさまじく辛いことに直面すると、その「うらやましい」うんたらの辛さなんて、まるでどうでもいいというか、「それどころじゃない」ということでいいかげん目が覚めるのだ、もちろん精神が子供すぎるとそれ以前に精神がクラッシュしてしまうかもしれないが、おれは子供向けに話してはいない、この話は十三歳以下には未だ必要のないものだと思うが、十四歳以上の全員は引き受けてかかるしかないと思っている、十三歳は子供だが十四歳は大人だ、過去のカレンダーには一日たりとも戻れない、この辛さがわれわれをして心の弱さを超克せしむる秘密の作用を持っているだろう。
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