☆いい女☆で行こう!

   〜オトコ視点からの、恋愛の知恵ノート。 Copyright 2007 Quali,
<< どんなコースであれ、人は前進しかさせてもらえない | TOP | 魂の恥辱と、三種類の現実 >>
明白なのは気のせい
般に「気のせい」というのは、あいまいなことに向けて使われている。
こんなこと、誰かの役に立つかどうかまったくわからないが、「気のせい」というときの「気」、これは気魄のことだから、気魄に対極する現象は霊魂であり、その両方を指して魂魄(こんぱく)という/そして「あいまいなこと」を指すのは現象の分類として霊魂の側であって、気魄の側ではないのだ、気魄のほうは「はっきりしている」「明白な」現象を担っている、だから「気のせい」というのは実は「明白なのは気のせい」という論理になる。
もうこの時点で、一般的な感覚でいうとナンノコッチャ感が渦を巻いていると思うのだが、この話、いつかどこかで誰かの役に立つといいな/「気のせい」という言葉の使われ方が誤っているのではなく、むしろその言葉じたいは正しいのだ、ただわれわれが「明白な」ということに対して強い実感を覚え、その実感という現象をわれわれがすっかり信奉してしまっているので、このことについて「???」が生じてくるにすぎない。
明白といえばたとえば、雨の日に傘を差さずに外に出たらずぶぬれになるのは明白なのだが、この明白なのが「気のせい」だというのだ、これ哲学的にずーっと一番奥を見つめれば確かにそうであって、カントの純粋理性批判を土台にしても、このことは「なるほど、 "気のせい" だな」ということがわかる、困ったことにこれが本当の「現実」の側だ、何しろ物理的に量子の存在が「確率的」だったりするので、現実的に「はっきりしている」「明白な」というのは、われわれの実感による思い込みでしかない、だから本当に「明白なのは気のせい」で合っているのだ。

ある意味、こう言うとわかりやすいだろうか、「キアイを入れれば入れるほど、明白になるよ」と。
そして、キアイを入れれば入れるほど万事は明白になり、気分は現実的になるのだが、それは現実的という「気分」になるだけで、困ったことに本当の現実からは離れていってしまうのだ、本当の現実は「あいまい」で、あいまいというよりは本当は「不明」というほうが正しい。
われわれは、物事を明白にわからない者をアホとし、物事を明白にわかる者を賢いとするのだが、困ったことに本当は、物事を明白にわかる者もアホの一種でしかないのだ、もちろん物事を明白にわからない者はさらに性質の悪いアホなのだが、それにしても物事が明白にわかる者も、実は「キアイを入れた明白マン」というタイプのアホでしかないのだ。
雨の日に傘を差さずに外に出たらずぶぬれになる、このことが明白にわかっている者が実は「アホ」で、かといってそれがわからない者は輪をかけて「アホ」だ、じゃあ突き詰めるところどうなるかというと、雨の日に傘を差さずに外に出たのにわずかも雨滴に濡れていないという「奇蹟」を前提に入れるしかなくなってくる/しかもこの奇蹟というのが薄い確率の偶然というのではなく、「必然」になるしかないのだ、われわれにとって「明白にわかる」というのがしょせん生きものの「気のせい」でしかないのだからしょうがない、これが理屈じゃなくて「現実」だなんて話、果たしていつかどこかで誰かの役に立つだろうか。

明白なのはわかるが、その「わかる」というのがこの世界の現実ではないのだ。

雨の日に傘を差さず外に出たとして、わずかも雨滴に濡れないようにすることは可能か、それについておれはうかつな答え方をしたくないが、あえて言うなら「そこまでの権威を引き継ぐ気になれねー」「そんなところまで引き継ぐようなド根性はおれにはない」と言うしかない、そもそもそんな必要のないことをやっていいような許しはどこからも出ないように思う、もっと他に自分のやるべきことがそれぞれ誰にもあるはずだ、自分のやるべきこと以上の権威を引き継いでいい道理はないし、ああ、仮にも権威を引き継いだならそのぶん自分のやるべきこと・やらなくてはならないことは相応して嵩増すのだ、そんなとんでもないレベルの余裕はおれにはない、そんなとんでもない余裕なんてあってたまるか。
明白なことのすべては気のせいであって、その気のせいのまんまに乗っかっておくのが、だらしないが一番気楽だ、そしてせいぜい、何もかもをその気楽な、気のせいで明白ということに乗っからせていてはいけないのだろう、自分が本当にやることというのは、いつも明白という気のせいの隙間から、どこからともなく気がつけば不明という具合でやってくる、「明白なのは気のせい」に対して「不明なのは奇蹟」と言うのが正しく、われわれがそれぞれやるべきはもちろん明白なんてヒマで気楽なことではなく、気づけば不明な奇蹟のほうだ。
正しく見ないとな | comments(0) |
コメント
コメントする










| /PAGES |